2008/05/02

光の世界──ハテの浜(久米島)

2008.4.18
【沖縄県】

 ハテの浜


 ここに来たかった!
 前回は冬だったので「この季節では…」とあきらめざるをえませんでした。
 ここは、温浴施設のある奧武島の沖に伸びる砂州が「砂の島」として水面から顔を出しています(高さ2〜3mあります)。
 全長7kmにも及び「前の浜(メーヌハマ)」「中の浜(ナカヌハマ)」「果ての浜(ハティヌハマ)」の3つの島の総称をハテの浜と呼んでいます。
 ここへは、船で20分程度波しぶきを浴びながら(それもウォームアップです)渡ります。
 ホテルからの送迎を含めたツアーになるのですが、そのバスに乗っている時の視点がどうも「ツアー客」的で好きではなく、この手の集団とは極力同行したくないのですが、今回は仕方ないとあきらめて……


 渡ってしまえばそこは「砂の島」ですから日陰など何もないわけで、上写真のような仮設トイレや日よけ程度しかありません。
 ──ここで便意をもよおしたら、海に入ってしようと考えて海パンで行ったのですが、実現しませんでした……
 このタイトルは「太陽や視界を遮るものは無い」ことを表現したもので、
「ここへ来たなら、紫外線など気にせず光の中へ飛び込もうぜ!」
と開き直って「太陽の子(ティダヌファ:昔の映画タイトル)」(太陽の前ではオッサンも子ども同然)になれたことを喜んだ表現なんですけど、伝わるかしら?
 音楽をイヤホンではほとんど聞かないのですが、ここでは歩きながら唱っていました(山下達郎、と言うと年代が分かりますね)。
 ここは、気持ちがいいさぁ!


 「○○の海が一番キレイ」という表現には主観が入るので判断が難しいのですが、ここは生活圏(有人島)から離れているので水質はいいと思われますし、沖縄の各島で問題視されている「赤土流出」の影響が少ないことから考えても、おそらくわたしが目にした中では「最もキレイな砂浜のひとつ」(英文の和訳的な表現だなぁ)と言えると思います。
 南国(緯度の低い地域)の太陽光の強さもありますが、砂が真っ白で光の反射が強いため、すっ飛んでしまい何を撮ってるのか分からないものになってしまいます。
 ディテールを出そうと少し暗めに撮ると、掲載写真のように赤や他の色に頼った表現になってしまいます。
 すっ飛ぶのを覚悟して、掲載写真は明るめの表現にしました。でも、こんなところでポスターにできるような写真を撮ってみたいものだ、と思いますよね。


 船長さんから、上写真の沖の岩(島)付近には毎年クジラがやってくるとの話しを聞き「次回は是非その時期に!」と心に刻みました。
 ──近くの慶良間(けらま)諸島でもホエールウォッチングは盛んです。
 2時間半のコース(干からびちゃうと思ったので昼食無しを選択)だったのですが、帰りの船が迎えに来ません。船の着く場所が来た時と違ったらしく取り残されました。
 まだ他にも人がいたので特に焦らずとも文句を言って、ただで1時間後の便に乗せてもらい(延長してもらったと思っている)、お弁当のお土産付きでホテルまで送ってもらいました。
 「帰りたくないなぁ」という心理が働いたんだと思いますが、わたしとしてはラッキーでした。でも、ビリビリに焼けました……
 右写真は船が着く場所から20分程度歩いたちょうど反対の端にあたり、高さが2〜3mある砂浜に視界が遮られているので、いわゆる「プライベートビーチ気分!」に浸れる場所になります。
 でも、人数が合わなくても船が帰ってしまうようなツアーなので(バラすと問題になるかも)、そんなところで何かあったら帰って来られなくなるかも知れませんので、くれぐれもお気をつけて!
 ──そう言えば以前慶良間でも、船から降りた場所と迎えの場所が違って慌てたことがありました。要確認です。

 やっぱりヤシの実があったりするんだ、と感激してシャッターを押したのですが「ディスプレイじゃないよね?」とは疑いすぎですかね……


 久米島には3泊しましたが、夕日が見られたのはこの日だけでした。
 「島で夕日を見られるのはこのホテルだけ」などを売り文句にすればいいのに、と思うほどキレイでした(賑わっているイーフビーチからは見られません)。
 同じ所に3泊って初めてではないだろうか? おかげでタップリ久米島を楽しめましたが、これからの旅程の組み方もこんな風にジジ臭く「のんびり」していくのだろうか?
 意外に飽きることもなかったので、時間が許すならばまた……

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